問題の原因を追究する術~深く・広く掘り下げる方法~

どうもagaruです。

以前、問題解決のために、問題の本質をとらえる記事を書きました。

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今回は、では、その問題を追及するにはどうするのかということです。

 

原因を追究する

原因を追究していく流れは、

因果の構造図で、深く広く掘り下げる。(今回のテーマ)

      ↓

因果を正しく考えられたか確認する。

      ↓

手を打つ場所を決める

 

因果の構造図というのは、こんなイメージです。

 

ここで、広く深く掘り下げていくことが重要です。

かならず、因果を正しく決められたかどうかチェックしましょう。

 

因果の構造図で深く広く掘り下げる

さて、この構造図、

出来たものを見る分には簡単そうに見えますが、

問題を掘り下げる「なぜなぜ分析」は思った以上に難しいのです。

 

なぜなぜ分析の8つのポイント

  1. WHEREで絞りこんだ問題から掘り下げる。
  2. 「なぜ」を繰り返す。
  3. 論理の飛躍に気を付ける。
  4. 打ち止めになるまで掘り下げる。
  5. もれなく幅広く可能性を考える。
  6. 事実で確認する。
  7. 正しい日本語で掘り下げる。
  8. 自分を「主語」にして掘り下げる。

WHEREで絞りこんだ問題から掘り下げる。

大事なことは、絞り込んだ問題の

ニュアンスを正しく掘りさげることが重要です。

 

例を挙げましょう。

 

「売り上げが伸びないことが問題」

「売り上げが低下していることが問題」

 

この2種類、微妙にニュアンスが異なりますよね。

 

この内容が間違いないか、しっかり睨みながら掘り下げを行うのが大事です。

 

「なぜ」を繰り返す

なぜなぜ5回

こんな言葉をご存じでしょうか?

 

浅い掘り下げで、対策を講じて良しとするのは非常に危険な行為なのです。

やってしまいがちな、問題の表層のみをとらえて、

裏返しの対策をとる。

 

これは本質の改善になっておらず、

クライアントのニーズや問題を解決できてはいないのです。

 

これを防ぐため、「なぜなぜ」は深く深く掘り下げなさいという意味なのです。

 

論理の飛躍に気を付ける

これは、「新製品の販売数が伸びていない」へのアプローチ例を挙げてみましょう。

「新製品の販売数が伸びていない」

    ↑

新製品がお客様に認知されていない

    ↑

営業教育が不足している

「新製品の販売数が伸びていない」

    ↑

新製品がお客様に認知されていない

    ↑

営業が新製品の説明をおこなえていない

    ↑

営業の新製品の知識がない

    ↑

営業教育が不足している

 

この違いだと一目瞭然ではないでしょうか?

Goodの方だと、

『営業が新製品の説明をおこなえていない』なぜか。

たとえば、『プレゼン能力が低い』のではないか。

 

このように派生した原因も生まれてきます。

 

本当の原因の精査のため

結果と原因の間を正しくつなげることが重要です。

 

打ち止めになるまで掘り下げる

打ち止めって何?基準は?

こんな疑問が出るでしょう。

 

簡単にまとめると

A それ以上どうしようもない場合

B たまたまやっていないだけの場合

C 悪循環してしまう場合

 

もれなく幅広く可能性を考える

掘り下げる段階で、1直線に掘り下げてしまうことがあるが、

掘り下げながらも広く原因の可能性を探ることも重要です。

 

大きな問題がに対しては、分けて考えるテクニックが必要となります。

1.対立概念で考える

2.数式や概念で因数分解する

3.プロセスで分解する

対立概念とは

 例えば「AとAではないもの」といったように、

 WHEREで問題を特定する際に用いた分解法です。

 

因数分解

対立概念が足し算を分解したとすると、こちらは掛け算の分解にあたります。

売上高=市場数量×数量シェア×自社単価

 

このような分解を指します。

 

プロセスの分解

物事の流れに着目して、

入店→着席→注文→飲食→支払い

 

このような分類もあるのです。

 

事実で確認する

さて、ここまでで

深く、広く掘り下げたとします。

 

ここで原因それぞれが事実であるかを確認しなければいけません。

 

・詳しい人に話を聞く。

・直接自分の目で確認する。

 

これらを満たして入れば、事実と整理できるでしょう。

 

正しい日本語で掘り下げる

ここも「アトラクションがつまらない」という例をとってみましょう。

 

問題が「客数が減っている」のであれば

「アトラクションがもともとつまらなかった」

 のではなくて

「もともとは面白かったが、最近はつまらなくなった」

というのが正しいのです。

 

後者であれば、さらに掘り下げが可能だとおもいませんか?

 

自分を主語として掘り下げる

言葉のままだが、非常に重要な考え方です。

 

何か問題があった場合、

 

「厳しい市場環境だから仕方がない」

「お客様の状況が変わったので、やむをえない」

「部下が成長してくれなくてチームの成果があがらない」

 

こんな風に、自分以外の責任にしてはいないでしょうか?

 

実際の仕事の中で、自分のせいでない状況があるのは重々承知です。

 

しかし、問題解決は事態を好転させることが目的なのです、

どうしようもない状況のせいにして、何もしないのではなく、

 

関われる状況を改善していく。

 

だからこそ、主語を「自分」にするのです。

 

さいごに

今回は、

原因を追究していく際の掘り下げ方のテクニックをご紹介しました。

問題解決のスキルをアップさせて、

転職にも、今の仕事にも、

もっともっと貢献していきましょう。

 

問題の特定についての記事はこちら

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