安定した大手企業を辞めても後悔しない?元大手電力会社社員が転職・留学・外資系転職を経験して感じたこと

「大手企業を辞めたい。でも、本当に辞めて後悔しないだろうか」

安定した会社で働いている人ほど、この悩みは大きいと思います。

私自身、かつて大手電力会社で働いていました。
世間的に見れば、かなり安定した会社です。会社の知名度もあり、福利厚生も整っていて、親世代から見れば「良い会社に入った」と言われるような環境でした。

大きな不満があったわけではありません。
毎月の給料も安定していましたし、会社の信用力もありました。普通に働き続ければ、それなりに堅実な人生を送れたと思います。

それでも、私は次第にこう考えるようになりました。

「このまま社内でキャリアを積んで、自分の市場価値は本当に上がるのだろうか」
「会社の看板がなくなったとき、自分個人として何ができるのだろうか」
「年収をもっと上げたいなら、今の環境だけで十分なのだろうか」

その後、私は転職活動、海外留学、そして外資系不動産企業への転職を経験しました。
結果として、現在は以前よりも良い年収条件で働くことができています。

この記事では、元大手電力会社社員の立場から、安定した大手企業を辞めても後悔しない人・後悔しやすい人の違い、そして転職や留学を通じて年収を上げるために考えるべきことをまとめます。

大手企業を辞めたい人が最初に感じる不安

大手企業を辞めるとき、多くの人が不安に感じるのは次のようなことだと思います。

  • 今より年収が下がるのではないか
  • 転職先で通用しないのではないか
  • 大手企業の看板を失って後悔するのではないか
  • 親や周囲から反対されるのではないか
  • 今の会社に残った方が安全なのではないか
  • 30代になってからの転職は遅いのではないか

私も同じような不安を感じていました。

特に大手電力会社のようなインフラ企業は、安定性が高い一方で、外の世界が見えにくくなりやすい環境でもあります。
社内の評価制度、昇進ペース、給与水準、人事異動の仕組み。そうしたものに慣れていくと、「会社の外で自分がどう評価されるのか」が分かりにくくなります。

そのため、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは転職市場で自分がどう見られるのかを確認することが重要です。

実際に転職するかどうかは、その後に決めればよいです。
まずは職務経歴書を作り、転職エージェントやスカウトサービスを通じて、自分の経験がどの業界・職種で評価されるのかを知ることが第一歩になります。

大手企業を辞めて後悔しやすい人

大手企業を辞めること自体が悪いわけではありません。

ただし、準備不足のまま辞めると後悔しやすいです。
私の経験上、後悔しやすいのは次のような人です。

1. 今の会社が嫌だからという理由だけで辞める人

「上司が嫌だ」
「社内調整が面倒だ」
「仕事がつまらない」
「もっと自由に働きたい」

こうした感情はよく分かります。
ただ、不満だけを理由に転職すると、次の会社でも似たような不満にぶつかる可能性があります。

転職で大事なのは、今の会社から逃げることではなく、次に何を得たいのかを明確にすることです。

年収を上げたいのか。
専門性を身につけたいのか。
英語を使って働きたいのか。
事業会社で裁量を持ちたいのか。
コンサルや外資系で市場価値を上げたいのか。

ここが曖昧なまま転職すると、「大手企業に残っておけばよかった」と感じやすくなります。

2. 自分の市場価値を確認せずに辞める人

大手企業にいると、会社名だけである程度の信用があります。

しかし、転職市場で問われるのは、会社名だけではありません。
「その会社で何をしてきたのか」
「どんな成果を出したのか」
「他社でも再現できるスキルは何か」
が問われます。

私も転職活動を始めたとき、自分の経験を言語化する難しさを感じました。

社内では当たり前にやっていた仕事でも、職務経歴書に書こうとすると、うまく説明できない。
自分の貢献範囲や成果を数字で示そうとすると、意外と整理できていない。

これは大手企業出身者がつまずきやすいポイントだと思います。

転職を考えているなら、まずは実際に職務経歴書を作ってみることをおすすめします。
それだけでも、自分の強みと弱みがかなり見えてきます。

3. 年収だけを見て転職先を選ぶ人

年収アップは重要です。
私自身も、キャリアを考える上で年収はかなり重視してきました。

ただし、年収だけで転職先を決めると危険です。

一時的に年収が上がっても、働き方が合わなかったり、スキルが積み上がらなかったり、次の転職につながらなかったりすると、長期的には損をする可能性があります。

見るべきなのは、年収だけではなく以下のような点です。

  • その会社で市場価値が上がるか
  • 次の転職でも評価される経験が積めるか
  • 英語や専門性を伸ばせるか
  • 業界として成長性があるか
  • 自分のライフスタイルと合うか
  • 5年後のキャリアにつながるか

年収は大事ですが、キャリアの選択肢を増やせる環境かどうかも同じくらい大事です。

大手企業を辞めても後悔しにくい人

一方で、大手企業を辞めても後悔しにくい人もいます。

それは、辞める前にしっかり準備している人です。

1. 自分の強みを言語化できている人

転職で評価される人は、自分の経験を分かりやすく説明できます。

たとえば、ただ「社内調整をしていました」と言うのではなく、

「複数部署が関わるプロジェクトで、関係者間の利害を調整し、スケジュール通りに意思決定を進めた」
「収益性やリスクを整理し、経営層向けの資料を作成した」
「事業開発や投資判断に必要な前提条件を整理した」

というように、社外の人にも伝わる言葉に変換する必要があります。

大手企業での経験は、言語化できれば強みになります。
逆に、言語化できなければ「大きな組織の中で何をしていたのか分かりにくい人」になってしまいます。

2. 転職市場を事前に調べている人

大手企業を辞める前に、自分がどの業界・職種に行けるのかを調べることは非常に重要です。

たとえば、電力会社やインフラ企業出身者の場合、以下のような選択肢があります。

  • エネルギー関連企業
  • 再生可能エネルギー業界
  • 不動産・インフラ投資関連
  • コンサルティングファーム
  • 商社・金融・ファンド関連
  • 外資系事業会社
  • スタートアップの事業開発職

もちろん、誰でも簡単に行けるわけではありません。
ただ、自分の経験をどう見せるかによって、選択肢は広がります。

私自身も、転職活動を通じて「自分の経験はこの業界ではこう評価されるのか」と知ることができました。

3. 年収を上げるための戦略を持っている人

年収を上げたいなら、ただ転職すればよいわけではありません。

重要なのは、年収が上がりやすい市場に移ることです。

同じ努力をしても、業界や職種によって給与水準は大きく異なります。
安定した大手企業にいても、年功序列の給与体系では短期間で大きく年収を上げるのは難しいことがあります。

一方で、外資系企業、コンサル、金融、投資関連、不動産投資、再エネ・インフラ投資関連などは、経験や専門性によって年収を上げやすい場合があります。

私の場合も、単に会社を変えたというより、より市場価値が評価されやすい環境に移ったことが大きかったと思います。

留学はキャリアアップに意味があったのか

私は転職活動だけでなく、海外留学も経験しました。

留学にはお金も時間もかかります。
そのため、「本当にキャリアに意味があるのか」と悩む人も多いと思います。

結論から言うと、私にとって留学は意味がありました。

ただし、留学しただけで年収が上がるわけではありません。
留学経験をどうキャリアに接続するかが重要です。

留学で得られるものは、英語力だけではありません。

  • 海外の人と議論する力
  • 自分の意見を伝える力
  • 多様なキャリア観に触れる経験
  • 日本企業以外の働き方を知る機会
  • 外資系企業への心理的ハードルを下げる効果

こうしたものは、外資系企業で働く上で確実に役立ちました。

特に私にとって大きかったのは、「キャリアは会社が決めるものではなく、自分で設計するものだ」と実感できたことです。

日本の大手企業にいると、配属、異動、昇進など、会社がキャリアを用意してくれる部分が大きいです。
一方で、海外で出会った人たちは、自分のキャリアをかなり主体的に考えていました。

どの国で働くか。
どの業界に行くか。
どのスキルを身につけるか。
どのタイミングで転職するか。

そうした考え方に触れたことは、その後のキャリア選択に大きく影響しました。

外資系企業に転職して年収はどう変わったか

現在、私は国内の外資系不動産企業で働いています。

大手電力会社にいた頃と比べると、求められるものはかなり違います。

外資系企業では、年齢や社歴よりも、何ができるか、どのように価値を出せるかが重視されやすいと感じます。
また、英語を使う機会や、海外とのやり取りもあります。

もちろん、外資系だからすべてが良いわけではありません。
成果への期待値は高いですし、自分の意見を持って発言することも求められます。
日本企業のように、細かく育成してもらえる前提ではない場面もあります。

ただ、私にとっては、より自分の市場価値を意識しながら働ける環境でした。

年収面でも、以前より良い条件を得ることができました。
これは、単に外資系に行ったからというより、転職市場で評価される経験を整理し、英語や専門性を含めて、自分の価値を伝えられるようにしてきたことが大きかったと思います。

年収を上げたいなら、今の会社の中で昇進を待つだけではなく、外の市場で自分がどう評価されるのかを知ることが重要です。

大手企業を辞める前にやるべき5つのこと

大手企業を辞めたいと思っても、いきなり退職する必要はありません。

むしろ、準備せずに辞めるのはおすすめしません。
辞める前に、少なくとも以下の5つはやっておくべきです。

1. 職務経歴書を作る

まずは職務経歴書を作ってみることです。

転職するかどうかは別として、自分の経験を整理するだけでも価値があります。

どんな仕事をしてきたのか。
どんな成果を出したのか。
どんなスキルがあるのか。
社外でも伝わる強みは何か。

これらを言語化することで、自分の市場価値が見えやすくなります。

2. 転職エージェントに相談する

次に、転職エージェントやスカウトサービスを使って、自分の経験がどう評価されるかを確認します。

ここで重要なのは、すぐに転職することではありません。
自分の選択肢を知ることです。

どの業界から声がかかるのか。
どのくらいの年収レンジが狙えるのか。
足りない経験やスキルは何か。

これを知っているだけで、今の会社での働き方も変わります。

3. 年収アップにつながるスキルを棚卸しする

年収を上げたいなら、今の経験の中で何が市場価値につながるのかを考える必要があります。

たとえば、以下のような経験は評価されやすいです。

  • 事業開発
  • 投資判断
  • 財務分析
  • プロジェクトマネジメント
  • 英語でのコミュニケーション
  • 経営層向け資料作成
  • 契約交渉
  • コンサル的な課題整理力

今の仕事の中でも、意識すれば転職で使える経験は作れます。

4. 生活費を下げておく

転職や留学を考えるなら、生活費を上げすぎないことも重要です。

年収が高くても、支出が大きければ選択肢は狭くなります。
逆に、生活費を一定に抑えておけば、転職活動や留学などのチャレンジもしやすくなります。

資産形成の観点でも、キャリア戦略と支出管理はセットで考えるべきです。

5. 今の会社で得られる経験を取りに行く

辞める前提であっても、今の会社で得られる経験は最大限取りに行くべきです。

大手企業には、大きなプロジェクト、社内外の調整、経営層向けの資料作成、予算管理、リスク管理など、転職市場で評価される経験がたくさんあります。

ただ何となく働くのではなく、「この経験は将来の転職でどう説明できるか」という視点を持つと、同じ仕事でも意味が変わります。

会社を辞めるかどうかより、選択肢を持てる状態を作ることが大事

大手企業を辞めるべきかどうかに、万人共通の正解はありません。

今の会社に残ることが正解の人もいます。
転職した方がよい人もいます。
留学や資格取得を挟んだ方がよい人もいます。

大事なのは、会社に残るにしても、辞めるにしても、自分で選べる状態を作ることです。

会社に不満があるのに、転職市場で評価される自信がないから残る。
年収を上げたいのに、何をすればよいか分からないから何もしない。
将来が不安なのに、忙しさを理由にキャリアの棚卸しを先延ばしにする。

こうした状態が一番危険だと思います。

私自身、大手電力会社にいた頃は、会社の安定性に守られている一方で、自分の選択肢の少なさに不安を感じていました。

転職活動を通じて、自分の市場価値を知りました。
海外留学を通じて、キャリアを主体的に設計する感覚を持ちました。
外資系企業で働く中で、年収や働き方は自分の選択次第で変えられる部分があると実感しました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
準備不足を感じたこともありますし、もっと早く知っておけばよかったと思うこともあります。

だからこそ、このブログでは、キャリア、転職、留学、外資系企業での働き方、資産形成について、自分の経験をもとに発信していきます。

大手企業にいるけれど、このままでいいのか悩んでいる人。
年収を上げたいけれど、何から始めればよいか分からない人。
転職や留学に興味はあるけれど、一歩踏み出せない人。
安定した会社を辞めたら後悔するのではないかと不安な人。

そうした人にとって、このブログが少しでも判断材料になれば嬉しいです。

まとめ:大手企業を辞める前に、まず市場価値を確認しよう

大手企業を辞めることは、簡単な決断ではありません。

安定した給与、福利厚生、会社の信用力、人間関係、将来の昇進可能性。
失うかもしれないものを考えると、不安になるのは当然です。

ただ、その不安を理由に何もしないままでいると、将来の選択肢は少しずつ狭くなっていきます。

大事なのは、いきなり辞めることではありません。
まずは自分の市場価値を知ることです。

職務経歴書を作る。
転職エージェントに相談する。
スカウトサービスに登録する。
今の経験がどの業界で評価されるか確認する。
足りないスキルを把握する。

これだけでも、見える世界はかなり変わります。

私自身も、大手電力会社から外に出るまでは不安がありました。
しかし、転職活動、留学、外資系企業での経験を通じて、会社の外にも選択肢はあると分かりました。

安定した会社にいることは、決して悪いことではありません。
むしろ、大きな強みです。

その強みを活かしながら、社外でも通用する経験を作り、自分でキャリアを選べる状態にしておく。
それが、後悔しないキャリア戦略の第一歩だと思います。

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電力会社に勤め、ルーティンのみをこなす自分の人生に疑問を感じ、FIREに興味を持ちました。
自分の人生、自分でキャリア設計し、自分のやりたいことを仕事にしようと考え転職そして留学を決意。

留学で変わった自分の人生を経て、より多くの人が自分を変える機会を得られるようにブログを発信し続けます。

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