東京電力は未だ勝ち組だが気をつけるべき理由

電力会社に興味がある人ならば、東京電力への就職や転職を考えたことがあるでしょう。

今回は福島第一原子力発電所事故後も注目が続いている

東京電力について就職することは未だ勝ち組と言えるが、気をつけるべき理由についてご説明します。

 

東京電力を就職・転職先として考えている

 

東京電力の平均年収は上がっているが激務

人材確保のために給与は実は他電力より高い

東京電力は福島事故後、

一般職20%、管理職25%の年収削減に踏み切ったとニュースでも話題でした。

 

しかし現在、

2020年度には震災前を上回る水準で上昇しています。

2022年には815万円を叩きだしており、全国平均614万円を大きくうわまわった水準となっています。

 

理由は明白です。給与上げないと人が辞めていくからです。

震災後、東京電力の方への風当たりは相当なものでした。同じ業界で働いた私でも同情します。

メーカーに移った方も多くおられました。

 

私は他電力出身ですが、当時、大変そうだなと思ってみていました。

しかし、現在は非常にバリバリ働いている方をよく見かけます。

実際に、一人当たりの業務量が他電力を超えているので、給与は良いが帰れません(笑)

特に原子力部門は、ニュースにも取り上げられますが、

原子力規制機構との規制対応があるので、夜遅くまで働いていることが多いようです。

そして、業務に忙殺されるので、必然的に仕事出来る人が多いです。

 

人が減り、一人当たりの仕事を増やして乗り切った。

つまり要因は外部にあれど、強制的な経営合理化をしてしまったわけです。

 

元々官僚なりたかった人が集まるような会社ですし、ポテンシャルもすごいです。

これから働く人は、ハードワークを覚悟する必要があります。

 

ボーナスも他電力並に出す

電力会社のボーナスって実は違って見えてほぼ同じなの知ってますか?

電力会社全体の組合が非常に強いので、

震災時ですら、見た目ボーナス0でも、他の名目でボーナス出てるとかありました。

 

私も組合活動で見たので間違いありません。

東京電力もまた、同じだったと記憶しています。

 

そして現在は、さらにJERAの火力事業が非常に強く儲けています。

ボーナスは他電力よりもちょっと良いと思われます。

 

東京電力から人財の流出はあったが、一方で洗練されていく人財もいる。

東京電力から人が辞めていく話は腐るほど聞いた

私が現役で電力会社で働いていたとき、

よく東京電力のだれだれが辞めたみたいな話をメーカーさんづててとか、色んな形でお聞きしました。

当時はセンチメンタルな気持ちになりましたが、

当事者だったとすれば自分も退職を考えていたでしょう。

 

一緒に仕事をした人たちは東京電力社員をほめる人が多い

私の上司は、

東京電力の人と打合せや実際に審査対応を昔したことがある人が結構います。

皆さん、東京電力には人材面で勝てないと嘆いていました。

やはり、電力会社にも序列があり、

かつてあったものは壊れたように見えて、やはり現存しているのでしょう。

 

東京電力ホールディングスで福島のバックアップをしなければならない

東京電力の原子力部門は人を欲していて、応援作業のための人員を集める

 

これは特に重要なのではないでしょうか。

原子力部門は、その性質上、やらなければいけないタスクが非常に多いです。

追加工事

人員確保

緊急時のための訓練

国との審査対応

 

多くの人員を他電力や他部門から引っ張ってきています。

時代と逆行したやり方ですが、他部門に入った方には酷な話ですよね。

専門性高い仕事の応援を頼まれ、急遽異動する。

 

ただし、これは東京電力がアニュアルレポートや色んな場面でも言っている、「福島への責任を果たす」。

これが企業の存在意義に加わっているので、この点をこれから入社する方は大いに理解する必要があるのです。

 

他の電力会社も今は、原子力発電所について、企業の意義として挙げているところが多いです。

 

今入社されている方は、この辺をきちんと理解している方ばかりと信じたいところです。

ただ、上に挙げたタスクは、すべての電力会社が非常に苦しんでやり遂げようとしていることで、

かなり難しい点も多いです。

失敗もありますし、そのたびにニュースになります。

 

やりがいは間違いなくあるし、電力会社でしかできない仕事が多々あることも事実です。

だからこそ、こういったマイナス要素も踏まえて、就職を決めてください。

 

元電力社員としての一意見です。

 

この記事が気に入った方は、電力会社が勝ち組である理由という一般的な記事も書いたのでぜひご覧ください。

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では今回はこの辺で。

ではまた!

 

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電力会社に勤め、ルーティンのみをこなす自分の人生に疑問を感じ、FIREに興味を持ちました。
自分の人生、自分でキャリア設計し、自分のやりたいことを仕事にしようと考え転職そして留学を決意。

留学で変わった自分の人生を経て、より多くの人が自分を変える機会を得られるようにブログを発信し続けます。

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