ついにMBA入学前の修行期間である語学学校を卒業いたしました。
語学学校では、多くの人に出会い、
また日本人で会社を辞めて英語を勉強し生きている人をたくさん見かけました。
日本人が、海外に飛びだす様子を見て、私自身支えられたのも事実ですが
一方で、私から見て、みなさん、先のことを考えなさすぎだなとも感じました。
日本に帰ったら、英語スキル活かして働くとか、海外でこのまま就職したいとか
甘いことを言う人がほとんどだったのです。
今回は、そんなに現実は甘くないのだということを示すためにも
「転職活動で留学アピールは効果なし」ということの理由3点説明します。
留学アピールは転職活動において効果なし
日本での転職活動において、重視されるのは職務経験によるスキル。
これが一番です。
留学をアピールしたところで、ビジネスレベルの英語が話せるようにならないことなんて
転職エージェントも企業の皆さんご存じなのです。
一年留学したくらいで、ビジネスで対応できる英語力は身につかないです。
特に、語学学校に通ったぐらいでは、
旅行で困らない英語力は身につくかもしれませんが
ビジネスでネイティブを黙らせる納得させる英語力にはならないのが一般的でしょう。
すなわち、一年も語学留学したことなんて、職務経験に一年隙間ができることの方が
企業側が気にしてしまう要因になります。
留学アピールが通用するのは新卒の学生のみ
新卒ならばポテンシャルを示す１つの要素になる
新卒の学生さんならば、確かに「語学学校に行ってたので英語しゃべれます」はアピール要素になり得ます。
実は企業は、１浪１留（浪人と留年）を許容する場合が多いからです。
私が勤めていた電力会社も２ストライクまではセーフっていう言葉がありました(笑)
１年留年して海外で英語勉強してました、というのは理由がきちんとしているので
学業を疎かにした人よりも評価される可能性もあります。
また、昨今の英語スキルの重要性が見直されてきている上でも、
今後のキャリアに役立つことも増えるでしょう。
ただし、本当に勉強している学生は、大学が選ぶ交換留学生に選ばれるので、企業側が本当に欲している人材は
こちらの方々です。彼らは留年もせず、きちんと4年間のうちに単位を取得して卒業します。
期限内に決められた仕事をする能力として、大いに有能である可能性を彼らは示せるのです。
一方、留年して海外行った人はどうでしょうか？
本来やるべきことをほったらかして海外に行ってきたのだから、
プラスマイナス０といったところではないでしょうか。
社会人ならば留学経験よりも英語を仕事で使った経験でアピールする必要がある
さて、
社会人についてですが
求められるのは英語力そのものでしょう。
企業側が気にするのは
英語使って仕事してましたか？
英語でクライアントとやり取りできますか？
英語で資料つくれますか？
これらは英語のなかでも
スピーキングのみならず、高いライティングスキルと文化的理解が必要です。
語学学校では、残念ながら高いライティングスキルは身に付きません。
なぜならば論文の書き方のようなフォーマル文書について教わることがないからです。
なんとなくビジネス的な要素を持った授業はありますが
それだけでは、足りないのです。
もし、単純に自分が英語しゃべれるようになりたいとか、今の会社で英語の勉強したいという方には
オンライン英会話を強くお勧めします。語学学校に行くことのメリットは日本で働く限り、
非常に少ないからなのです。
私は、英語力が絶望的に低く、語学留学に行く前に実際に以下のオンライン英会話を使用しました。
私は、留学を決めてから、あるビジネススクールから条件付きでオファーをいただくことができました。留学をお勧めする理由は別の記事で・・・[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.ag[…]
実際に私は、PreMBAというコースで留学するのですが、
オンライン英会話の結果、必要な英語レベルに達することが出来たのです。
アピールすべき留学は学位取得した場合のみ
ボストンキャリアフォーラムで転職・アピール可能
「いったい誰が留学経験を買ってくれるのか」というのが次に重要な考え方です。
ここでいうボストンキャリアフォーラムというイベントでは
アメリカ合衆国のボストンにて、
日本企業が海外留学生(学位取得者)をメイン対象に採用活動を行います。
【CFN】は海外留学生や日英などのバイリンガル人材のための就職イベント「Career Forum」のオフィシャルサイトで…
まさに需要の証明と言えるでしょう。
ちなみにですが、このイベント
名だたる日系企業から外資系企業の日本支社までが続々参加しており
すさまじい機会があります。
30代以降の転職者でも、MBA取得者などは内定をゲットしていたり、
アメリカ現地採用などをされているのです。
とくにこのイベントでは、海外大学院に通う前から参加可能で、翌年のサマーインターンを取り合うという
厳しい競争をしています。
当然、学位取得者ばかりが集まってきますし
語学留学者はお呼びではありません。
おおくの企業が採用要件に学位を指定しています。
語学留学者の多くはスキルがぴったりでない限り書類落ちがほとんどでしょう。
実質、企業側が認めるほど、
学位を取る留学と語学だけの留学の間には大きな差があるのです。
海外は日本以上の学歴社会。海外学位があれば留学アピール大いに活きます。
日系企業がボストンキャリアフォーラムで採用をするお話はしました。
では海外企業は？
というお話になりますね。
海外では、日本を超えて学歴社会です。
ただし
日本のように東大や京大を卒業していないと駄目ということではなく、
きちんと勉強して、最終学歴が大学院卒になっているということが重要です。
特にアメリカでは大学に文系理系はなく、専門的な勉強は大学院で行います。
ジョブ採用のアメリカでは、必然的に大学院にいくことが学歴を作る上で必須になるのです。
逆にこれは日本人にとっても有効に働きます。
日本人がアメリカで学位を取ったとすると、
途端にアメリカ就職の可能性が広がるのです。
いえ、世界中に機会が広がるといっても過言ではないでしょう。
一方、語学留学はアメリカでは学習中の滞在はビザによって認められますが、
卒業後のインターンや就労の機会（OPT/CPT）はまったくありません。
ここにも、アメリカの語学留学生は必要ないという国家の意思が感じられます。
アメリカという国家でも
学位を取得した者はアメリカで就労機会を与えれらる。
語学留学はさっさと帰らされる。
MBAについてはコチラの記事で触れています。
こんにちは。MBAで勉強しております。電力会社を辞めてから、時間は空きましたがついに私も留学しました。今回は、「MBAって行く価値あるのか」という疑問にお答えするべく、大きなメリットをご紹介いたします[…]
といった大きな差があるのです。
さていかがでしょうか。
語学留学にお金と時間をつぎ込む必要が本当にあるのかご理解いただけたと思います。
以上から
私がおすすめするのは、
単純な英語力の向上にはオンライン英会話
学位取得目的のための事前勉強機関としての語学学校留学はアリ
それ以外で語学学校に通うのは旅行の代わりぐらいの価値しかありません。
これらは転職という観点から見た留学アピールについてのお話であり、
語学学校を否定しているわけではありません。
それでは
今回はこの辺で。
ではまた。